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「仮BAND 2020 東名阪『二枚目』ツアー」東京公演ライブレポート

United Code
仮BAND

音楽のジャンルは細分化すると、1387種類もあると言われている。そんな数あるジャンルでも未だに新しい音楽は生まれている。
このバンドも一言では表現し難いジャンルである。

仮BANDはインストとくくるなら、ジャズ、フュージョン、プログレ、ロック、メタル、ファンク、ポップなど、どれにも当てはまり、また、どれにも当てはまらない。新CDの「二枚目」はタワーレコードでJ-POPの棚に並んだことも納得はできるものの、異様でもある。

インストCDとしてジャズ・フュージョンの分野で国内のアマゾンランキング1位、イギリスでも1位、アメリカで2位を獲得と、驚きの記録を残しているが、実際に曲をジャズ・フュージョンと思い込んで聴くと、驚きはさらに増すことだろう。そんな異様なインストCDがなんとオリコンデイリーで8位、週間で30位を獲得。歌物ポップランキングにランクインする化け物バンドである。

プレイヤーが聴くとこのバンドは化け物ミュージシャンの集まりや、超絶テクニックの曲のオンパレードという印象を受けるだろうが、純粋に音楽を聴くリスナーからすればポップとして聴き入れられるほど、お洒落でありカッコよくもある。自然とミクスチャー文化が浸透した日本ならではのランキングだと思う。

そんな彼らの「仮BAND 2020 東名阪『二枚目』ツアー」東京公演に行ってきた。
会場は東京・目黒にあるブルース・アレイ・ジャパン (BLUES ALLEY JAPAN)、非常に広くお洒落なライブレストラン。ゆったり食事を楽しみながらライブを観ることができる。

今回のツアーメンバーは西脇辰弥(Key)と藤岡幹大の愛弟子・岡聡志(Gt)が加わった編成。仮BANDのBOH(Bass)と前田遊野(Dr)とメンバーが現れ、1曲目『忍者Groove』からスタート。タイト且つ、リズムに特徴がある非常に仮BANDらしい曲、ギターソロに入り最初に思う事は藤岡幹大を感じさせるフレーズ。愛弟子らしい幹大イズムを感じるギターに仮BANDファンも大納得だと思うし、ベストチョイスで一瞬で演奏と曲に没入してしまっていた。

『忍者Groove』から続いて新CD「二枚目」から『侍Groove』。この流れは鳥肌が立つほどカッコよかった。こういった洋風フュージョンロックに和を感じさせるバランスこそ「仮BAND」らしさだと感じる。そんな『侍Groove』は、それこそ藤岡幹大から岡聡志へと引き継がれるべくして出来たような曲。ギターフレーズに関しては藤岡幹大だけに限らず、アラン・ホールズワースやスコット・ヘンダーソン、ガスリー・ゴーヴァンを感じさせるし、その中に岡聡志らしい個性も見受けられる。

筆者的に藤岡幹大イズムを感じるのはピッチの安定感。ゆっくりなフレーズでも速弾きでも多彩に使うチョーキングとアーミングのピッチの安定感こそ藤岡幹大らしさを感じる。そして何より、BOHと前田遊野のタイトなリズムとの溶け込みが仮BANDらしさを一番実感できる。

そして、早々にゲストとしてステージ上に呼び込まれたのが星野沙織(Vio)とISAO(Gt)である。仮BANDと非常に関わりが深く、個々で一緒にプレイをする機会も多い二人。彼らの新しいユニットsoLiにはBOHも前田遊野も参加している。そんな二人が登場し始まったのが仮BAND一作目「仮音源」から『Djentlman』。ISAOの登場により会場の期待度も上がる。この曲は仮BANDの中で一番へヴィーで激しいナンバー。何より非常に難しい曲でもあるので、これを生で観られることに歓声が沸くのも頷ける。

ドラムのフィルがひとつひとつカッコ良くベースのメタルらしいフレーズと絡み合い生まれる緻密で複雑なグルーヴが生演奏されていることに驚かされる。その中でも一番驚くのは、この非常に速く難解でキメの多い曲でのヴァイオリンである。超絶キメフレーズのツインギターの藤岡幹大のパートを弾くヴァイオリンに会場の誰もが驚きつつも酔いしれた瞬間だった。

そして続けて「二枚目」から『Bewitching』である。この曲には、前作から引き続きISAOがレコーディングにゲスト参加。そして、星野沙織も初参加している。ヴァイオリンをフィーチャーすることにより、フュージョンからまた違った雰囲気になり、ISAOの8弦ギターも相まってプログレ感がとてもいい感じに仮BAND化されている。あまりこの手のジャンル(ジャンルの明言化が難しいが・・・)でのヴァイオリン参加は珍しく、オーディエンスもすごく引き寄せられただろう。緩急の激しくも美しいプログレ、フュージョン、クラシカルの要素が入ったこのような曲は、BOHや前田遊野が得意とするのだろうと感じさせるダイナミックスをグルーヴで出している。

ゲストとしてISAOと星野沙織の出番が終わり、代わるように次のゲストが呼び込まれる。サックスプレイヤーのユッコ・ミラー。ミラクル星からやってきたミラクル星では5歳にあたるらしい。YouTuberとしても人気が高く、登録者数が14万人を超えるサックスプレイヤーで、その独特のキャラや、如雨露(ジョウロ)やニンジンを使って楽器にしたりと話題を集めている。

ユッコ・ミラーを加えて始まったのがユッコ・ミラーの2ndアルバム「SAXONIC」から『Hair Style』。見た目も、キャラもインパクト抜群のユッコ・ミラーだが、いい意味で裏切りを見せてくれた。演奏が飛びぬけて上手く、魅力的で、一番のインパクトがあった。仮BAND含め、今回のゲストミュージシャン全てに言えるが、本当に上手いミュージシャンの演奏は、生で味わうべきだと改めて思わせてくれた。また、その一つに即興、セッションのパートも大事な要素なのだと思う。『Hair Style』はシンプルなドラムにウネるようなベースのグルーヴがCDとは違った良さを感じた。

そして、続いてもユッコ・ミラーの楽曲から『Miller Crew』。仮BANDらしいプログレロックを感じる重厚感がカッコいい。フュージョンらしさのある複雑なキメフレーズが畳み掛けベースソロへ入る。ソロに合わせドラムが煽り、生まれるグルーヴは会場全体が没入し、酔いしれた瞬間だったであろう。そして、西脇辰弥によるキーボードソロに入り、また雰囲気が一変。キーボードの音色がゆったりと入り、スリリングで超絶で流石としか言えないカッコよさがあった。そんな超絶ソロを続けてからユッコ・ミラーのサックスソロ。負けず劣らずどころか、それまでの演奏を凌駕するほどの表現力と超絶なソロを見せつけ、フレーズやダイナミックスなどもさることながら、キレのよさや、休符、リズム感が凄くカッコよさをかもし出している。これもまた、仮BANDのリズム隊がそうさせているのかも知れない相乗効果だと思うと、セッションのよさをより感じられる。

続いて、ユッコ・ミラー2ndアルバムにも入っている、フュージョンでは超有名な超絶ファンクナンバーBrecker Brothersの『Some Skunk Funk』を演奏するとBOHが発表すると、会場からはどよめきが起こる。
オリジナルより若干テンポを落として演奏する場合が多いほど、難しい楽曲だが、オリジナルと同じ、もしくは若干速く感じる演奏は凄くカッコよくスリリングに始まった。

手数の多いチョッパーでの16beatベースプレイに、デニス・チェンバースやギャビン・ハリソンのようなタイトで手数の多くお洒落なフィルに、チャド・スミスやラーネル・ルイスを彷彿とさせるロック的な力強いファンクのグルーヴの『Some Skunk Funk』は今まで聴いた中で一番カッコいいと感じるほどだった。手数だけでなくリズム遊びこそ前田遊野らしくも変態度を強調させるよさだと思う。

そして、ここでようやく仮BANDナンバーの『Jamrica』が演奏される。5拍子の超絶フュージョンナンバーで、ストレートで機械的なリズムが、かえってリズムを狂わせるような複雑さを持ったリフの曲だ。仮としても人気高い曲だと思う。

そのまま「二枚目」から『U-yeah!!』へ入る。ブラスが印象的なフュージョンらしい曲。BOHも前田遊野も得意とするスタイルの曲だと感じる曲で、二人とものびのびと超絶フレーズが横行する。その中でのサックスソロがまた非常にカッコよく、ユッコ・ミラーの持ち曲かと錯覚するほどものにしたプレイを魅せ、ステージを後にした。

仮BANDにとっても藤岡幹大にとっても十八番である『Harmony X』を披露するとなると、また会場からどよめきが起こった。非常に美しく印象的な曲と裏腹に、ギターの難易度はとんでもなく高い。それは、タイトルにもなっているハーモニックスを使った業の曲なのだが、ミリ単位で音が変わってしまうほど、繊細なテクニックで作られた曲なのだ。このナンバーを弾きこなす岡聡志は、もはや藤岡幹大に見えてしまうほどに完璧に弾きこなしている姿に、会場の誰もがが見入ってしまうほど、その世界観に酔いしれた瞬間だった。そして西脇辰弥によるハーモニカのソロも非常に美しく繊細でスリリングなものだった。非常に人気の高い曲だが、さらに好きになった者も多かっただろう。

そんな藤岡幹大の代表曲からラストナンバーへ繋がる曲は「二枚目」から『I See You』で、藤岡幹大へのトリビュートソングだ。やはり仮BANDは改めてBOH、前田遊野、藤岡幹大で成り立っているのだと感じ、ベースが美しくメインメロを奏でる映画のエンドロールを見てるかのようにも思えた。そしてそこには仮BAND世界が広がっていた。

このバンドをジャンルでくくるとすれば「セッション」がしっくりくる。

その日、その時でしか味わえないライブのよさが詰まっていた。

あとがき

今回触れてはいないが、仮BANDのMCも見所のひとつである。むしろ、MCを目当てに来る人もいるのではないかと思うほどに価値がある。あえて触れなかったのは内容はライブを体感した人にだけ味わってほしいからだ。是非一度、足を運んでみてほしい。

仮BAND

『二枚目』

  • 発売日:2020/1/29
  • 定価:1727+税
  • 品番:BZCS-1186
  • 形態:ミニアルバム

amazon

仮BAND Bellwood Records

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ー18才の歌い手「ERROR(エラー)」POWER OF SONG オーディションからデビュー!AIが作曲ー

United Code

2022年7月10日に顔出しNG OK&フルリモートの歌い手オーディション「POWER OF SONG – Vocalist Accelerator Audition」 から第一弾アーティストとして18才の「ERROR(エラー)」がデビューしました。

ー フジテレビ系「ジャンク SPORTS」のエンディングテーマに決定! ー

ERROR 自ら作詞し、同じ世代に 生きるすべての仲間たちのためのメッセージを綴ったデビュー曲「語(ことば)」は、フジテレビ系 「ジャンクSPORTS」のエンディングテーマに決定致。 ERRORは「POWER OF SONG – Vocalist Accelerator Audition」で合格、実力派プロデュー サーのサポートのもとでデビュー曲の制作を行いました。
作曲には作曲AIの Amadeus Code AIが活用されている。AIを取り入れた曲作りによって、近年のトレンドに流されな い、歌詞の雰囲気などの魅力を的確に表現できるメロディが完成し、アーティストの持つ世界観 をより広げることが可能になっています。


【ERROR 】

年齢:18才
出身地:不詳
共同作業者:Amadeus Code AI

学生時代から歌詞を書きため、2022年5月、上京。

いつもあなたは変わっていると言われ、人と違うものを 美しいと言い、違和感を抱えながら生きてきた18才。
まだ誰も聞いたことがないその天才的な歌声で、自ら 綴った唯一無二のメッセージを、AIが作曲したメロディ に乗せて高らかに歌い、2022年7月、デビュー。

本人コメント
「はじめまして。ERRORと申します。

音楽を通じて、「自分らしさ」とは何か。
『ERROR』とは何者か。
普段あまり考えることのない「自分」という存在を見つ ける旅へ。

AIと人が創り出す不思議な世界観。
想像から音へ変わっていく過程を大切に、歌を届けま す。」




Power Of Song 出身アーティスト第一弾 :
ERROR(エラー)
フジテレビ系「ジャンクSPORTS」エンディングテーマ
1st Single「語(ことば)」
2022.7.10 配信限定Release

【POWER OF SONG – Vocalist Accelerator Audition – 】
株式会社POSが主催する、歌い手のオーディションです。
完全リモートによる運営、および、顔出 しNGでもデビューできるのが特徴です。合格者にはAIを活用した音楽制作や、リアルバーチャル での活動支援を行っています。
オーディションサイトURL:https://audition.pos-project.com
対象:18 – 70才
期間:無期限
オーディション参加料:無料
(オーディション合格者のみ)プロジェクト参加料:有料


【企業概要】
会社名:株式会社 POS
コーポレートサイト: https://www.pos-project.com
所在地:東京都港区北青山2-14-4-5F
事業内容:オーディションの企画運営
代表者:井上 純

【報道関係からのお問合せ先】
担当:吉澤
press@pos-project.com


【 Amadeus Topline について
初心者かプロかを問わず音楽クリエイターが数分で楽曲を作曲できる強力でシンプルなメロディ 作成アプリ。AIが作曲したメロディーは、オーディオファイルやMIDIファイルとして、選択したDAW にエクスポートして、さらにクリエイティブな音楽制作を行うことが可能です。

App Store: https://apps.apple.com/jp/app/amadeus-code/id1323778025
価格: 5,000円/年(14日間のお試し無料期間あり)
対応プラットフォーム:iOS 「Amadeus Topline」は、作曲支援のコア技術「Amadeus Code AI」(当社が特許を保有)の強力 なアルゴリズムによって実現されています。


【Amadeus Code AI について 】
Amadeus Code AIは、株式会社Amadeus Codeが開発運用する作曲AI(特許番号:第6960674 号)であり、ゼロからメロディを作り上げるアルゴリズムです。

プログラムには弊社アプリの「 Amadeus Topline」からアクセスが可能で、音域、年代、音符の長さなどの特徴を入力することに よってAIが自動的にメロディを提案します。ボタン一つで使えるため、音楽知識の少ないクリエイ ターでも簡単に自分の曲を作曲することができます。
3万素材の初期学習から作り出されたメロディバリエーションは現在700万を超え、99.5%以上は AIが自ら作り出した素材です。これらの素材を組み合わせて特徴に合致したメロディを新たに生 成するため、メロディパターンには流行に囚われない独創性があります。作曲された楽曲の著作 権は100%ユーザーのものとなります。

【Amadeus Codeについて】
2019年に特許技術である自動作曲AIを生み出し、音楽制作に革命を起こしました。
現在「Amadeus Code」と「Evoke Music」の二つの音楽生成プラットフォームを運営しています。 これらの革新的な音楽生成プラットフォームは、音楽クリエイター、動画クリエイターにサプライズ な体験を提供するとともに、彼らの創造の可能性を無限に拡げています。Amadeus Codeの社 員は、世界で最もクリエイターを支援する製品を創り出すこと、そして誰もが輝けるより人間的な 未来の実現を音楽で加速することに邁進しています。

Amadeus Code: https://amadeuscode.ai/ja
Evoke Music:https://evokemusic.ai/ja/music
コーポレートサイト: https://amadeuscode.com

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“宝生久弥”の4年半ぶりのオリジナル作『Sun – EP』New Release

United Code

「SUN – EP」2021年10月27日デジタルリリース

電子音楽家・作曲家の “宝生久弥”の2017年のコラボレーション・アルバム”D.Y.M.H.“以来4年ぶりのEP作品が登場。2013年リリースのアンビエント・アルバム”Ambient I“にも通じるアンビエント感もあふれつつもパーカッシブなビート感も持ち合わせる新作。

前作ではタイ・バンコクの人気アーティストDCNXTR(デコネクスター)をはじめとする日本、タイのアーティストとのコラボ作だったが今作は作曲からマスタリングまでの全てを自身が担当。アートワークはリキッドライト・アーティストのKuriko Tsuchiyaが担当。


アンビエントミュージックは幻想的な中に少し無機質な感じや冷たい感覚に囚われやすい事もあるが、この宝生久弥氏の新作はタイトルにあるSUN(太陽)をイメージされ作られた楽曲という事もあり非常に暖かみや明るさが特徴的でアンビエントミュージックの新しい心地よさがが感じられる作品。


Title: Sun – EP
Artist: 宝生久弥 / Hisaya Hojo

Track List: 

1. Sun (3:10)
2. Asayake (3:06)
3. Tasogare (4:27)
4. Twilight (3:08)
5. Rising (3:48)

iTunesStoreにて現在、予約・視聴が可能です。

Spotify, Apple Music等ダウンロード・サブスク各社にて本日、10月27日(水)より順次配信開始。

宝生久弥 / Hisaya Hojo

岩手県盛岡市出身 音楽家でDJ。電子音楽レーベル ScapeRec,Tokyo 主宰。
東京ミレナリオ『Snow Mail』や愛・地球博 2005『地球回廊』など数々のパビリオンの会場音楽 から三菱地所のエコ・カフェ『大手町カフェ』のテ ーマ曲、100万人のキャンドルナイトのwebサイト 『candlescape』のアンビエントBGMなど幅広く音 楽プロデュース。
2014年リリースの3rd ALBUM 『Noatal-Asia』からアジアの電子音楽シーンに着 目しタイのDCNXTRとのコラボレーションやイン ドネシアのHMGNCのRemixなどを手掛ける。
これ までに4枚のフルアルバム、3枚のコンピレーション アルバムを制作/監修。
2019年より音楽プロダクションUnited Code Limitedと業務提携。音楽活動、創作 活動の一貫したテーマは「生命力」。


是非とも以前の宝生氏へのインタビュー記事も読んでいただきたい。

参考:

ScapeREC,Tokyo

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1stアルバム『RAPH-2-HATZ』を発表した日系ブラジル人ラッパーRaeL SiLVa(ラエル・シウバ)インタビュー

United Code
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ブラジル生まれ日本育ちの日系ブラジル人ラッパーのRaeL SiLVa(ラエル・シウバ)生まれ持ったリズム感と甘い声にメロウで独特の唯一無二のラップスタイルで2020年に活動開始。 MQTONMP(Mais Que Tudo Ou Nada Music Production,マイス・ケ・トゥドゥ・オウ・ ナダ・ミュージック・プロダクション)を立ち上げた。 楽曲は NEWSを始め多数の楽曲に携わる作編曲家 Red-Tが全曲プロデュース。 遂に待望の1stアルバム(RAPH-2-HATZ)を2021年2月28日リリース。

そんな日本だけにとど まらず、ブラジルを中心に南米でも注目されている存在の RaeL SiLVa(ラエル・シウバ) に 1stアルバム(RAPH-2-HATZ) についてだけでなく、バックグラウンドまで伺ったみた。


ずっとサッカー漬けの生活を送っていた。サッカー選手を目指していた。


本日は RaeL SiLVa(ラエル・シウバ) さんにいろいろと伺えるということでよろしくお願いします。シウバさんとお呼びして大丈夫ですか?
デビュー作品ということなのですが、シウバさんの情報があまりなくて作品についての前に 自己紹介からお聞きしていいでしょうか?

はい、是非お願いします。

では生まれがブラジルで育ちが日本だとお聞きしているのですが、何歳ごろまでブラジルにいられたのでしょうか?

生まれはブラジルのサンパウロの都市パウリニアってところで6歳の時に初めて日本に来まして、東京都の赤羽で8歳まで学校など通ってました。
そして8歳の時に一度ブラジルに帰ってるんですよ。サンパウロは母親の地元なんですけど8歳でブラジルに帰った時は親父のアラゴアス州マセイヨの田舎のほうで10歳まで過ごしまして、また日本に帰ってきました。
その時が小学校5年生の3学期ぐらいで、そこから小中高卒業するまで赤羽でした。

高校卒業してからはどこか移られたんですか?

2009年に高校卒業して、元々サッカーしてたんですよ。ずっとサッカー漬けの生活を送っていたんですが、高校の冬の大会でケガをしてしまったんですよ。
サッカー選手を目指していたんですがケガで夢を諦めざる得ない状態になってしまって。高校卒業して大学行く予定もあったんですけど、それを蹴ってブラジルに帰ってるんですよ。

1年ブラジルで過ごして、2010年に日本に戻ってきて成人を迎えたって感じですね。


音楽との出会いや、音楽活動を始めたキッカケはなんだったんですか?

出会いは2011年とかですかね?
あ、音楽自体はずっと好きで聞いてました。親父がロック好きでNirvanaとか聴いてました。
家に当時はカセットなんですが沢山あって親父が聴いてました。ブラジルのサンバとかも聴いて育ってきて、元々音楽は好きでした。

そして自分で音楽をやるって気持ちが出たのは2012年とかですかね?
独り立ちして2011年の時に群馬のほうにいまして、その時にレゲエバンドのボーカルをやっていた親友がいまして、その人の影響でフリースタイルを始めたのがキッカケですね。

ポルトガル語で皆いつもやってたんですけど。

あ、日系ブラジル人のコミュニティでやられていたってことですか?

そうですそうです。みんな日系ブラジル人です。
そしてブラジルでフリースタイルが流行りだした時期が2011年なんですよ。
それにつられて俺たちも日本でやってたんですよ。
本気で音楽を出すってよりも最初は遊び感覚でしたね。


『Tudo ou Nada』 は「一か八か」って意味で、やるんだったら自分の全てをここにかけようって


今回のデビューにつながる経緯をお伺いしたいのですが。

ずっと港で働いていたんですが、そこで元ラッパーって方がいてまして、
のりさんって方なんですけど、今回のCDの1曲目『Tudo ou Nada』にも「Shot out to my man のり」って入れてるんですけど。笑
その人が元々ラッパーっていうのを聞いて、そしてのりさんとビデオ撮ったりして遊んでたんです。
それをたまたま地元の幼馴染に送ったんですよ。その幼馴染がRed-Tさんと付き合いがあって「もし本気で音楽やるんだったら紹介してあげるよ」って。

なるほど。そうだったんですね!

そうなんですよ。
今まで積み重ねてきたものがあって、一時期諦めかけた時もあったんですが、その時にのりさんとの出会いがあってまた音楽に…。

それまでポルトガル語だったんですけど、日本語で真剣に(音楽を)考えて「やってみよう!」ってなって、Red-Tさんに会わせていただいて。
そして「じゃあレコーディングしてみよっか」言われて、1曲目の『Tudo ou Nada』が生まれました。
去年の2020年9月ですねレコーディングが始まったのは。7月にビデオを撮って友達に送って、9月にRed-Tさんを紹介してもらって9月の中旬には初のレコーディングでしたね。

レコーディングまでの流れは早かったんですね!

そうなんですよ!
9月にレコーディング始めて、地元のクルーのMQTONMP( Mais Que Tudo Ou Nada Music Production マイス・ケ・トゥドゥ・オウ・ナダ・ミュージック・プロダクション)を自分たちで立ち上げて、12月までに11曲を録りました。淡々と続きました。

なるほどそういった経緯があったんですね。
先ほどの話からすると、この作品の1曲目の『Tudo ou Nada』を主軸に作っていったということなんでしょうか?

最初いろんなビートを、Red-Tさんから5曲ほど送ってもらいまして。
その中からこの『Tudo ou Nada』になるビートが自分の中から燃え上がる思いになって。
その時にのりさんとの出会いやRed-Tさんとの出会いがあって俺はコレにかけるんだって思いでとりかかりました。

『Tudo ou Nada』って日本語で「一か八か」なんですよ。
「一か八か」って意味で、やるんだったら自分の全てをここにかけようって思いでとりかかりました。

なるほどそういう意味があったんですね!
アルバム全体のジャンルといいますか、コンセプトはこの曲で決まったんでしょうか?
それとも方向性みたいなものは最初にあったのか、作品を作りながら決まっていったんでしょうか?

作りながらですね。
1曲1曲聴いてフィーリングが込みあがってくる思いで作りました。
このアルバムはバリエーションが豊富で1曲1曲みんな違うリズムがあって。
なんていうかヒップホップラップっていうのはあるんですけど、メロウな感じがあったり、トロピカルハウスな感じがあったり、地元をレペゼンする曲も入ってるんですけど、この曲もオールドスクールな感じだったりでバリエーション豊富なアルバムになってるんで、ジャンルってジャンルはまだ決まってないです。
色とりどりの曲が入ってます。


RaeL SiLVa 『RAPH-2-HATZ』 Album Traular


自然とラップをする意識の中でもメロウになるというか。自分の性質がすごく出ている


『Tudo ou Nada』

なるほど。
では各曲ごとの解説をお伺いしたいのですが。
1曲目『Tudo ou Nada』についてはすでに詳しくお話をお伺いできたのですが、この曲はアコースティックギターすごく印象的で、ラップ作品と聞いていたので良い意味で裏切られたと言いますか、すごくお洒落でカッコイイですよね。

2011年の(音楽友達との)出会いから、みんなギターとか弾いてセッションしたりするなかで、アコースティックギターの音がすごい好きで自然とラップをする意識の中でもメロウになるというか。自分の性質がすごく出ている1曲となっていますね
ガチガチのラップに拘らずメロディにそってラップをする感じですね。

『Jelly』

2曲目『Jelly』はすごくノスタルジーを感じるというか、これもラップ作品としては珍しい世界感だなと感じました。こちらの作品の背景などお伺いしたいです。

この曲はですね。好きな女性に捧げるというか、好きな女性を思いながら作った曲ですね。
歌詞にもある「手と手を繋いで、目と目を合わせて俺を信じて」っていう言葉があったりで、互いの気持ちを確かめ合うってイメージがありますね。
で、「Candle lightに照らされて」っていうのが色々あって別れちゃったんですけど、女性と出会った時の印象がキャンドルライトに包まれてお互いを確かめ合って、でも朝起きたら隣にはいなくてっていう感じで、まぁそのまんまなのですけど。

これはシウバさんの実体験をもとにって事ですか?

そうですね。
実体験をもとに書いた曲ですね。夢の中にいるような現実で起きているような印象を与えたくて、「夏の香りの誘惑に誘われて」っていう感じで。
ちょうどこの曲を書いた時が夏の時でしたね。9月ごろで。

3曲目の『Dreamer』ですが、歌詞が結構ポルトガル語が入っていますね。

1stバースは日本語ですね。
レコーディング1曲1曲に対してフィーリングを大事にしてまして。
この曲はポルトガル語を混ぜるというよりは、(日本語とポルトガル語を)別々にして録りたいなってのがありまして。
レコーディングの時も日本語のバースだけ考えて行ったんですよ。
で、Red-Tと相談して「2ndバースは1stバースをそのままポルトガル語に訳して歌いたいです」って伝えて、その場でポルトガル語に訳して音にはめた感じです。

そうなんですね。
このポルトガル語がめちゃくちゃ曲にハマっているし、英語ともまた違う洋楽のカッコ良さといいますか、新鮮さを感じました。
2曲目の『Jelly』とは違った切なさと言いますか強さを感じたので(ポルトガル語の)歌詞を理解できなかったので、どういった内容なのかも教えていただきたいです。

そうですね。
この曲は自分のことを自分が一番知らなきゃしけないなって思って。
自分が自分を一番知っているって意味で歌詞にもあるように、生活の中で生きているメロディーを聴いて悲しい思いも癒してくれたり、好きな曲を聴いて楽しくなったり、時にはロックを聴いてワーっと騒いだりして、口ずさんだらその曲の世界観に入るというか。
この曲のビートを聴いた時にブラックホールの様に吸い込まれたように感じたんですよね。
この世界観から抜け出せないし、でも迷ってても何も始まらないし、一歩先には進めないので自力で脱出するイメージを膨らませて。

歌詞にもある「夢を描いて追いかけた…失敗しても、する、回り道、壁を超えたら追い風、吹かれながら向かう南の方角へ」っていう感じで今までの実体験の失敗をプラスに変えるようにしました。
サビも思いが詰まってるんですけど、まさに今の自分に起きている事をサビにする事で思いが伝わると思って。リアリティを出したくて素直にそのままを歌詞にしました。

最後のところでメロディになるじゃないですか?「今でもあの日話した夢の続きを、今でもあの時の夢を追い続けるよ」って夢を諦めなければいつかは叶うって伝えたくてこの曲は出来ました。

『Shake it』

次の『Shake it』がまた雰囲気が変わって民謡的な感じが印象的ですね。
これはブラジル民謡とは別なんですか?

違いますね。
これはRed-Tさんの要望でこのレゲトンは似合うからやってみようって。

すごく気持ちのいいノリですよね。気持ちが上がるっていうよりも心地よいっていう感じの。

そうですね。
この曲はレゲトンっていったら自分の印象ですけどセクシーな女性が踊ってその曲を盛り上げるって感じで、だからタイトルも『Shake It』なんですけど。
サビの部分の”俺と一緒に友達もさそって踊ろう”って意味で、女性がメインで踊っていて男たちが誘われているイメージで作りました。

『Follow Me』

次の『Follow Me』は自分についてこいって意味で、自分自身の事を歌ったというかシウバさんの顔になるような曲なのかな?って印象を受けたのですが、実際のところはどうなんでしょうか?笑

この曲を録った時が10月入ったころの時で自分の思いに変化が現れた時で。
出だしの「今日も晴れ渡る空の下How I Gone too far」ってあるんですけど、自分がどこまで遠くまでいけるのか?ってイメージがある曲なんです。

自分が生きてると感じている瞬間などを考えさせられる事があって、これもリアリティを出したくて始めたからにはもう後には戻れないし命が尽きるまでは音楽を続けたいなって思いで作りました。
その時にやっていた港の仕事は自由時間があまり無いんですよ。夜中の3時には家を出て5時半には会社着いて仕事始まって夜21時まで働いて家に着くのは23時ってルーティンの毎日を3年間続けてきて「3 6 6 、24,7 眠らずにゲドる、plus one day わかるかね?」ってあるんですけど家に帰って23時から3時の間で自分に何ができるのか?って考えた時にこの曲が生まれたんですよね。
ありのままの事を綴ったような曲です。

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