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【Music and Business Vol.3】
『Nostal-Asia』リマスター発表、New Music Video制作、そしてバンドLIVE開催 音楽家”宝生久弥”

United Code
3回目となる今回は、 東京ミレナリオ『Snow Mail』や愛・地球博 2005『地球回廊』など数々のパビリオンの会場音楽 から100万人のキャンドルナイトのwebサイト 『candlescape』のアンビエントBGMなど幅広く作曲、音 楽プロデュースを行う 電子音楽家 “宝生久弥” さんにインタビュー。
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アジアのアーティストを教えてもらい色々聴いたら凄くカッコ良かった。
stylist : Daisuke Takamura
photographer : Kuriko Tsuchiya


でもその後の4thアルバムまでの間が結構空いてるようですが、その間はどういった活動をされていたんでしょうか?

その時にちょっと歌物に挑戦したいなって思ったんで、歌物の楽曲コンペって言われるものあるじゃないですか?
自分の作品を作りながらだとどうしても作家性みたいな自分のアーティストとして世の中にリリースする為のものって意識になってしまうので。

楽曲コンペの歌物の方ではあまり採用されたことが無かったんですよ。
わりとBGMだったり、インストだったりとかがぼくは頼まれる事が多かったんで、当時は歌物に挑戦したいなって思って。
1年ぐらいはコンペだけやろうと思って、アルバムの曲も自分の為の曲も一切作らずにコンペの為に月に10曲とか作ったりを1年ぐらいやってそこで少し(活動が)空いたりして。

その後に徐々にタイのアーティストとかインドネシアのアーティストとか交流が前回のアルバムの『Nostal-Asia 』をキッカケで出来てきてたので、その人達とデモのやり取りとかをその後するようになって、それをまとめたものを出したいってなって4thアルバムの『D.Y.M.H』ていうコラボレーション作になるんですけど出した感じになりますね。

この 4thアルバム『D.Y.M.H 』でそのタイのアーティストとコラボレーションされてるという事ですね。

そうです共作ですね。デコネクスター(DCNXTR)って言うタイのアーティストとコラボしている『cont.』って曲に関してはガッツリコラボでデモを行ったり返したりしながら作ったんですけど。
歌もタイの方で歌も録音してもらって、それに対してオートチューンを掛けたりはこっちでやって、そういうやりとりをして作りましたね

なるほど。
そういったタイやアジアのアーティストと繋がるキッカケは何だったのでしょうか?またアジアのアーティストの魅力はなんでしょうか?

繋がったキッカケが、今Scape Rec Tokyoっていうレーベルを2006年に立ち上げてずっとそのレーベルもやっているんですけど、レーベル運営を殆ど今は1人でやらせてもらってるんですけど、レーベル始めてから2015年ぐらいまではもう一人相棒みたいな運営を全部やってくれる某楽器メーカーのHさんって人がいたんですよ。

その某楽器メーカーがアジア支部を作るってなってHさんがシンガポールに引っ越ししてそっちのアジアマーケットを広げる担当になった時にシンガポールを拠点にタイとかインドネシアとか東南アジアをぐるぐる回って色んなアーティストとディスカッションしたり、どういった楽器が必要なんかとかやってたらしいんですよ。

その時に「タイとかインドネシアとか凄い面白いアーティストが多いからコンピ(レーション)とか作ろうよ」って言い始めて、ぼくもそっち(アジア)はチェックしてなかったから色々聴かせてもらったら凄いカッコイイ曲が多かったんで「やろうやろう」ってなって、それでコンピ(レーション)出したのが 『Nostal-Asia 』出した次の年かな?

2015年ですか?

そうですね。その時に「先ずは1枚コンピレーションアルバムを出そう」ってなって出して。
そこから少しずつデコネクスター(DCNXTR)ってアーティストもボクと聴いてる音楽も近かったのでFacebookで繋がってメールのやり取りをしてたら徐々に仲良くなってって。そのうち「コラボ一緒に作ろうぜ」ってなっていった感じですね。

そこからHさんが楽器メーカーの仕事が忙しくなっちゃってレーベルから離れちゃったんで。(笑)

そうだったんですね。(笑)
4thアルバム『D.Y.M.H 』 には &mkz a.k.a. Tomokazu Miura さんも参加されていますね。 Tomokazu Miuraさんも岩手県出身とのことですが繋がりは?

&mkz a.k.a. Tomokazu Miura さんですね。岩手県繋がりというよりかは、Miuraさんはポップスの仕事を沢山やられてて、有名アーティストの作詞をやられてたりとか編曲とかやられてて歌物の方って印象だったんですけど、ソロでは電子音楽などのミニアルバムとか出してたんで同じ岩手県出身でボクが27歳ぐらいの頃からの時からの知り合いなんですけど。

そうだったんですね。

当時あったミュージックコミュニティみたいなアーティストが集まるサロンみたいな所で知り合って、気付いたらMiuraさんは有名アーティストに曲書いたりしていて。
それから何年かした時に普通に音楽の話をしてたら(Miuraさんが)「実は電子音楽好きなんだよ」って言ってて詳しかったんで、「じゃあ一緒に作品作ろう」と言って、タイのアーティストもディスカッションしつつMiuraさんとも一緒に作ったって感じですね。


何かしないとって思ってそれで始めたのが3rdアルバム『Nostal-Asia 』 のリマスターだった。

4thアルバム以降の活動は?

2017年以降の活動は…
その後はレーベルの方でインドネシアのホモジェニック(HMGENC)ってアーティストがいるんですけど、その日本国内版を出したりとか若手バンドのリリースをしたりとかですかね。

レーベル運営をメインにされていた?

そうですね。リリースタイトルを増やしたいと思って気合い入れて年に2~3枚は出してたんですけど、このご時世CDが死ぬほど売れないっていう(笑)
もうレーベル関係の人と会うと「ヤバいよね」って(笑)

(CDを)出す枚数も減ってくるしレーベルって必要なのかな?って思ったり、手伝ってあげたい若手のアーティストを手伝ってあげれないっていうか、結局枚数出ないとペイ出来なくなるんで、ここ2~3年は『D.Y.M.H』を出した辺りは迷走じゃないですけど音楽業界の過渡期だと思ってましたね。

そうなってくると時代にはある程度乗っていかないといけないと思ってサブスクの方を頑張ってみた感じですね。

そこに来てのコロナですもんね。

そうなんですよ。それこそ去年United Codeさんと業務提携させてもらって、もっと力入れてやっていこうと思ってたところで。(笑)
それこそUnited Codeさんでのイベントとかも中止になっていって「コロナって結構でかいヤバいのが来たぞ」って感じはしましたけどね。

そうですね。あのイベント( 夜学/Naked SingularitiesVol.2 )が確かたしか3月ぐらい…

2月28日ですね。結構豪華で佐伯(The PBJ, United Code)さんも出たり凄い楽しみだったんですけどね。

で、コロナがキッカケでやる事がなくなっちゃったんで、毎月小さいDJ BARを使って三軒茶屋で「Sound Escape」ってイベントやってんたんですけど、コロナでイベントが全部出来なくなってしまったじゃないですか。毎月やってたんですけど全部中止になって他でDJで出演予定だったのも中止になってしまって外には出れない、やる事はないってなって。

当時決まっていたBGMなどの仕事も軒並み一旦ストップになって「また動きが出たら連絡します」みたいになって(笑)
「全部なくなっちゃうじゃん」って焦りましたね。(笑)


そうですねよ。全て止まっちゃいましたよね。

その時に何かしないとって思ってそれで始めたのが今年の夏にリリースした2014年に出した3rdアルバム『Nostal-Asia 』 のリマスターだったんですよ。

何故この 『Nostal-Asia 』をリマスターしようと選ばれたんですか?

1stは結構ベテランの方にマスタリングしていただいて満足いく音だったんで、今リマスターする必要はないと思っていて。
2作目の『AMBIENT I』は結構音圧と音の隙間のバランス感覚っていうのがアンビエントって難しいんですよね。そのまま作ってる時の音のまま聴かせたいって思うと今の現行の曲に比べると音圧が薄くなっちゃったりとか、音圧を足して今の曲と同じぐらいにすると音の密度が全部埋まって帯みたいな波形になる。すると帯の本当は斜めの所を聴かせたいのにそれが無くなってしまったりするんですよ。
『AMBIENT I』 に関しては当時自分でマスタリングしたんですけど、リマスターするほどまだ自分の腕が上がってないなって思って、アンビエントでもっといい音で聴かせるにはもうちょっと研究したり機材の研究したりしないとリマスターと名乗れないと思ったんですよ。

で、 『D.Y.M.H』はもう4枚目でかなり今作ってる曲とあんまり変わんないぐらいのクオリティが作れるようになってて。コラボレーターもタイのアーティストだったり&mkzだったり皆んな当たり前ですがプロの方達で音が凄い良いものが出来て自分でも満足いっているんですよ。

そして『Nostal-Asia 』 も聴いてみた時に『Nostal-Asia 』はソングライティングとしては好きなんですけど、音良くないなって思っちゃって(笑)
当時のボクの流行りだったんだと思うんですけど、ちょっとパンチが入った音にしたいって感じにしてたんですけど、そうするとミックスが荒くなるというか本当はもっとこの音も、この音も聞こえてた方が良いのにモッコリしてるというか(音が)1つになりすぎてなって思って。
今の機材で全部ミックスからマルチのデータを自分のアルバムなので持ってるんで、マルチから書き直して全部に対して今の機材で今のノウハウでやれば 『D.Y.M.H』より良い音が出来るなって思って始めたらめちゃくちゃ楽しくなって全部作り切ったって感じです。

更に新しく追加曲もされているんですよね?

はい、そうです。それで今MVも撮影中なんですけど、新作MVで何年かぶりに自分名義のものを出そうと思って正に昨日や先週とかも撮影を行っているんですけど、そのMVの曲で『So Close』って曲があるんですけど。
元々リマスターの前だと歌物じゃなかったんですけど、リマスター作業をしている時に、音を流しながら鼻歌を歌っていたらメロディが思いついたんで。
『So Close 』ってタイトル自体も今のコロナ禍の時の自分の心情に凄い合ってたんで、一応歌詞はラブソングで失恋だったりそういう事を歌ってたりするんですけど、気持ちとしてはコロナでの凄く閉じこもってた時に作ったのでその心情がモロに表れて歌詞にも歌にも出たなと思って。
それで元々無いメロディを足したものを差し替えて、昔のインストバージョンは入れないで新しい歌バージョンにしました。

旧アルバムとリマスターと比較して聴くと面白そうですね。

はい、そうですね。
当時の2014年のCDもAmazonやタワレコで売っていはいるので、サブスクなどで聴ける2020年版と2014年のCD版で音を聴くと同じ曲でもミックスからやり直しているのでアプローチが全然ので音楽好きな方なら楽しめて聴けるんじゃないのかなと思います。

そうですよね。リマスターの方しかまだ聴けてないので楽しみですね。

逆にリマスターを作ったから、CD版の方は仲いい人にはちょっと聴かれたくないなとか思っちゃいますけど(笑)
リマスターを聴いてもらって「彼は結構ミックスも上手いな」って思われたいですけどね(笑)

2014年の時はなんかもっとパンチの効いた音が欲しいって思ってたんで雑な感じがカッコイイって流行りが当時自分の中であったんで、今聴くと「荒いな」って思って。なので今の(リマスター)聴いてほしいですね。(笑)

時代感が出てるって事なんでしょうか?

そうですね、時代も感じると思います。
後はクリエイターとかアーティストの成長がアルバムで見て取れるので、そういうのが好きなリスナーさんなら凄く面白いと思います。(笑)

比較して聴くのも楽しそうだと思いました。(笑)

これからの活動や、音楽業界のビジョンなどはどういうお考えがあるのでしょうか?

今やりたい事としてはアジアマーケットで、アジアマーケットって凄い面白くて良いアーティストも沢山いるんで。
ただレーベルとしてそれに帯を付けて国内版を出す時代ではなくなってきてるのかなって思いますけど。もちろん頑張ってる人達とか同業他社さん達とか大手でもCDは沢山作られていて、そこはすごいと思うし自分たちも見習いたいなって思うんですけど業態としてはビジネスは縮小してきているのかなって思っていて、そうなった時に帯付けて国内版を出すレーベルとしてのアジアとの関わり方って何かなって考えると、やっぱり楽曲提供や楽曲としてのコラボだったり、あとせっかく今はサブスクとかSNSあるんでデコネクスター(DCNXTR )とボクとコラボレーションした時みたいな感じに色んなアーティストとコラボレーションをしていきたいなって思ってますね。
今はもう翻訳機能もあるんで、あとは共通言語の英語とかもあるんで、ある程度できれば何処の人でもコミュニケーションはとれるのでタイとかインドネシアに限らず海外のアーティストとコラボレーションしたり、海外の企業案件とかのBGMとか音楽もやりたいなって思っています。

なるほど、今はもう音楽に国境とか本当になくなってきてますよね。
アジアのアーティストの魅力や、関わる事でのメリットとは何と考えていますでしょうか?

音楽的なメリットとなると…
今って東南アジアは日本のシティポップが流行ってるんです。
YouTubeとかでバズって竹内まりやさんのリミックスが流行ったりとか、山下達郎さんだったりとかオメガドライブや角松敏生さんとか所謂シティポップが東南アジアで流行っていて、ボクの友達のアーティストもやっぱり聴いてるんですよ。

日本の70’sや80’sの音楽に対して愛着をもって聴いてるって世界で東南アジアの人たちなのかなって思うんですよ。
ヨーロッパやアメリカの人たちが古いシティポップを聴いてるってあまり情報として聞いてないので、そこには親和性みたいなものがあるから(東南アジアに)広まってるのかなって。
メロディなのかアレンジなのか音質なのか分かんないですけど、流行ってるってことは必ずそこに親和性があるって事なのでそこで一緒に作品を作るっていうのは親和性の高いものが出来るっていうか。

あえてズレた作品を作るなら親和性のない全然違う人とすれば面白いのかも知れないですけど、親和性の高い作品に仕上げるなら、仕上げる上での共通項が多ければ多いほどコラボレーションがしやすいんですよ。
例えばボクがメタルの人とコラボとかしたりする場合って何処かでお互いの共通するようなアーティストを ナインインチネイルズ(Nine Inch Nails) とか何かないと言語が同じ日本人同士でも通じなかったりするじゃないですか。(笑)

デコネクスター(DCNXTR )ってタイのアーティストと一緒に曲を作ってるんですけど彼らはアンダーワールド(Underworld)とかとタイで共演するぐらいタイで人気アーティストなんですけど アンダーワールド(Underworld)ってテクノやクラブミュージックが好きな人にとって象徴的な存在なんで 「アンダーワールド(Underworld)のあの曲って良いよね」とか、「あんな感じの質感にしようよ」って言うだけで通じるっていうか、
東南アジアに住んでる人とライブチャットしたりメールして「今回の曲のアプローチはフューチャーにするレトロにする?」って言ったりした時に例えば「フューチャーってどういう意味?」って聞かれたときに「フューチャーベースにこのアーティストとかじゃない?」とか「レトロだったらどういうアプローチにしよう?」ってなったら「このアーティストのこれが良いよね」とかそういう風に共通項が多ければ多いほど、立体的にというか細部まで打ち合わせで作れるんですよね。それでお互いそれをどう解釈して作るかに集中できるので、そういう意味でも東南アジアの人はそういうシティポップに興味あるって言うのは、日本でも80’sの頃のをそのまま再現するんじゃなくて、エレクトロニックになったシティポップとか凄い流行ってるじゃないですか。
若いバンドとかそういうのが凄い増えてて、そういうプレイリストがSpotifyやアップルミュージックにあったりして。(笑)
ボクも『Nostal-Asia 』アルバム出した辺りからポスト・ダブステップ、ドリームポップ、 チルウェイヴ って感じのエレクトロニックだけど歌が入っている様な作品とかもアプローチとして取り入れてやっていきたいなって思ってるんですけど、そうなった時に最近流行ってる様なトーフビーツ(tofubeats)さんとかだったりもそうだと思うんですがエレクトロニックの音でちょっと90’sっぽくしたりしたアレンジメントでメロディがちゃんとある歌物って感じだけどオケはエレクトロニック。でも風合いとしてはシティポップ感とか90’s感があったりって今すごく流行ってたりしてると思うんで。

ボクも最近はそういうのをデモでは作ってるので、次に全くの新曲をEPとか5曲入りで出すだとしたら自分で歌ってるそういう曲と、シンガーを迎えたシティポップではないですけど今の匂いも取り入れたエレクトロニックミュージックみたいなものをEPとして出したいなって思ってて。

その時にまたタイとかインドネシアのアーティストに声かけて「こういう事をしたいんだ」って言ったときに、彼らは日本のシティポップが流行っているので多分通じるんじゃないかなって思っていますね。

なるほど。では今後はコラボレーションに力を入れたりという事ですかね?

そうですね。アジアとのコラボレーションも続けつつ新しいEPを来年頭には作りたいと思っています。

今回は色々とお話を伺わせて長い事お付き合いいただきありがとうございました。

こちらこそ、ありがとうございました。

作曲家でありシンガーソングライターでもあり、音楽レーベル運営をし、アジアマーケットや世界にも活動の幅を広げ、日本とのコネクションとしても活動している宝生久弥さんの活躍に今後ともチェックしていきたいと思います。

【宝生久弥】
岩手県盛岡市出身 音楽家でDJ。電子音楽レーベル ScapeRec,Tokyo 主宰。
東京ミレナリオ『Snow Mail』や愛・地球博 2005『地球回廊』など数々のパビリオンの会場音楽 から三菱地所のエコ・カフェ『大手町カフェ』のテ ーマ曲、100万人のキャンドルナイトのwebサイト 『candlescape』のアンビエントBGMなど幅広く音 楽プロデュース。
2014年リリースの3rd ALBUM 『Noatal-Asia』からアジアの電子音楽シーンに着 目しタイのDCNXTRとのコラボレーションやイン ドネシアのHMGNCのRemixなどを手掛ける。
これ までに4枚のフルアルバム、3枚のコンピレーション アルバムを制作/監修。
2019年より音楽プロダクションUnited Code Limitedと業務提携。音楽活動、創作 活動の一貫したテーマは「生命力」。


只今Music Video制作中の楽曲が含まれている2020年6月26日にリリースした 『Nostal-Asia 』 リマスターの情報はこちらの記事にて詳しく取り上げています。 『宝生久弥”の3rdアルバム”Nostal-Asia”の2020年リマスターを6月26日リリース

収録楽曲 :
01. Storm
02. Dream feat.Haro & Shige
03. Jeria feat.Shige
04. You to Me feat. SHIBA
05. So Close
06. Illumina
07. Pavilion feat. Mieko Sudo
08. Future Shock
09. Genesis
10. You to me , Me to you (Cutsigh remix)
11. Dream feat.Gan Nozaki (Acoustic Version)
12. Day By Day
13. Theme of Cool (New Verssion)
14. Theme of Cool (New Ambient)
15. Park


【告知】

■Kuriko Tsuchiya First Solo Exhibition ”glow in the dark”

glow5Comming1.jpg

絵の具のVJ / リキッドライト・アーティスト Kuriko Tsuchiyaの初の個展の 会場音楽を宝生久弥が担当いたします。 

期日:2020年11月8日(日)~11月15日(日)
時間:13時~20時
入場料:無料(オープニング・イベント参加時のみ入場料がかかります)
会場:Uptown Koenji Gallery
〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-23-16-2F
お問合せ:info@scaperec.com

また、角松敏生さんプロデュースでシングルリリースなどしている吉田朋代さんのミニライブが11月8日のも開かれるとの事。 新型コロナにより3密対策をしておりチケットの枚数に限りがございます。


■Electronic Circus vol.1

12月4日、渋谷にあるShibuya HOMEにて宝生久弥バンドとしてライブを行います。
2011年よりその都度メンバーを変えながらバンド編成でのライブを行ってきていた 宝生久弥バンド を復活させてのライブ。また、同時ライブ生配信もされるとの事なので、お近くの方はライブハウスへ、遠い方もネットでライブ配信を是非チェックしてください。

12/4(Fri)19:00-22:00 @渋谷HOME
https://www.toos.co.jp/home/

Live Act : 
HOJO HISAYA BAND
birds melt sky  
nada.acarph

リキッドライトVJ : 
Kuriko Tsuchiya

<参考>
ScapeRec,Tokyo(スケープレック東京)オフィシャル・サイト

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プロが教える給付金制度「オンカク音楽家がお金に強くなる税理士チャンネル」

United Code

企業主や、個人事業者や、そうでない方も生活に支障が出ている今、様々な助成金・補助金・給付金に注目が集まっています。
当ENHANCE JPでも音楽家を対象とした助成金早見表を紹介したり、持続化給付金についての記事(『音楽家の持続化給付金』)を紹介しています。

現役税理士が確定申告方法や助成金・給付金申請を音楽家に特化した内容で伝える、音楽家の注目度が高いYouTubeチャンネル「オンカク音楽家がお金に強くなる税理士チャンネル」をご紹介します。

オンカク音楽家がお金に強くなる税理士チャンネル とは

税理士事務所「クリアー」を経営する栗原邦夫氏が、東京音楽大学のガムラン社会人講座を受講し、そこで知り合った音大生と共にオンカク (音大生・音楽家のための確定申告講座) を立ち上げました。 また、 演出性の高いセミナーや講演を認められ、オスカープロモーションに所属した経歴を持つ。

その 栗原邦夫氏による 「プレゼンテーション」「マーケティング」「マネジメント」など幅広いスキルも紹介。より身につき実践してもらうことを考え、<学びをエンターテイメント化>することにより、楽しく伝えることを信条としており、非常に分かりやすく丁寧に細かい中にも、難くなり過ぎない楽しくお伝えしています。

現在は新型コロナウイルスによる影響や、フリーランス含む個人事業主などへの給付金として5月1日より施行された「持続化給付金」の申請方法について主に配信しています。
さらに、Line@から直接質問や相談も受け付けています。


プログラム:確定申告について

オンカク( 音大生・音楽家のための確定申告講座 )の名前の由来通り確定申告方法を分かりやすくお伝えしています。フリーランスの音楽家の為の経費や収入、雑所得、副収入などについてなど約10分でまとめられております。


最近では、持続化給付金申請に対して確定申告の修正方法をお伝えしています。


【確定申告書で間違えたら修正申告書を作ろう 前編】10分でわかる音楽家のための確定申告 番外編】



プログラム:補助金(貸付金)、協力金について

事業者にとって何より考える事が運営だと思います。この状況で出来る事や、アフターコロナやウィズコロナに合わせた新事業、そして現状維持の為など。それには多くのお金と長い目でみた事業計画が必要となってきます。そんな事業者に対して政府及び地方自治体の補助金や協力金などがあります。そういったものの申請方法なども紹介しています。

音楽家も借りられる特別貸付について「新型コロナウイルス感染症特別貸付」



音楽教室も50万円もらえる「東京都感染拡大防止協力金」


プログラム:持続化給付金

今一番、音楽家の関心が高く申請手続きを行っている方も多いであろう新制度の「持続化給付金」
新制度ならではの、経済産業省も確定しきれていない内容も直接問い合わせを行い、また申請者の実例を共に進捗を更新・発信しています。
Line@を使い相談すべてに対応し、また申請者からの情報も同時に受けながら情報共有を行っています。

音楽家の「持続化給付金」最新情報05/08【申請入力画面完全ガイド最新版】


音楽家の「持続化給付金」最新情報04/29

音楽家の「持続化給付金」最新情報05/01

音楽家の「持続化給付金」最新情報05/03

音楽家の「持続化給付金」最新情報05/05

オンカク: 音楽家、指導者、フリーランスのための確定申告・税金ガイド

更にガイドブックも出しており、とにかく分かりやすいと大好評です。

「税金、よくわからな~い!!」という演奏家、指導者、作曲家、編曲家、ライター…音楽業界に携わるすべてのフリーランスとその卵に捧ぐ!
ガムランを学ぶ現役の音大聴講生、しかも元オスカープロモーション所属という異色の税理士が、音大を卒業したての主人公の相談にのるかたちで、税金と確定申告について解説。“音楽家によくある経費”の具体例を豊富にあげながら、帳簿のつけ方から確定申告書の書き方まで、基礎の基礎からわかりやすく指南する。音楽教室を営む人のためには「特別レッスン」を設け、さらに教室特有の経費についても触れる。
各レッスンの最後には、ビジネス感覚を身につけてもらうための「おせっかいビジネス講座」を設け、主人公にプロ意識が芽生えるまでの姿も描く。
(Amazonより引用)
オンカク: 音楽家、指導者、フリーランスのための確定申告・税金ガイド

音楽家に特化した税やお金に関わる情報、また確定申告など知るべき情報を分かりやすくので是非チェックしてみてください。また初めての申請など分からない事などもLine@で無料で相談可能で、どんな些細なことでも必ずご対応してくれるあたりも「音楽家の為」が伝わってきます。

<参考>
オンカク音楽家がお金に強くなる税理士チャンネル
Line
税理士法人クリアー


音楽家を守るプロジェクト#STAYMUSIC は『オンカク音楽家がお金に強くなる税理士チャンネル』からご賛同いただいてます。

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<Music&Business Vol.2>
キャリア初のSingle「Romeo」リリースの作編曲家
Red-T 

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ENHANCE JPが伝えたい情報の一つ、音楽への携わり方の多様化。

この「Music&Business」では音楽に関わる仕事、事業をされている人物へ突撃インタビューします。

音楽に携わった仕事がしたい方はもちろん、どんな仕事がしたいかはまだわからないけれど、音楽が大好きな方へ。

見えづらいだけで、たくさんの人、媒体、仕事が関わりあって成り立っている、進化している音楽事業を紹介することで、あなたと音楽の可能性を広げます。

 

2回目となる今回は、2008年にNEWSに楽曲提供した『Summer Time』で、オリコンチャート1位獲得を皮切りにサウンドクリエーターに転身し、多数の楽曲に携わる作編曲家 Red-Tさんに突撃。

作編曲家としてだけではなく、プロデュースや作詞、ミックスなど楽曲制作に関わることであればマルチに担当される方です。

今回キャリア初ご自身のとしての1st Single「Romeo」リリースに至るまでのお話や、今後のビジョンを聞かせていただきました。

 

シンプルかつ印象に残る物を

早速ですが、1st single『Romeo』リリースおめでとうございます!
このシングル『Romeo』、Red-Tさんからアピールポイントを教えていただけたらと。

ありがとうございます。
アピールポイント…そうですね、とにかくシンプルでわかりやすい曲を作りました。

ご自身のツイッターでもシンプルでキャッチー、爆音で聴いたら気持ち良さそうな曲だとおっしゃっていて、僕も聴かせていただきました。スッと入ってくるメロディーで耳に残りましたが、よく聴くとトラックの音使いが多彩だなと。パッと聴くとシンプルに聴こえるんですけども、こだわりが見えたような気が僕はしました。

ありがとうございます(笑)

制作にあたって意識した部分は?

そうですね、J-POP聴いていると音がいっぱい入っているなというのが僕の印象で。
USのHIP HOPとかR&Bが好きだっんで、音数少なくて印象に残るものを作るという所は意識しました。

なるほど。ご自身の好きなUShip-hop、R&Bの流れじゃないですけど。。

The Neptunes(ザ・ネプチューンズ)とかTimbaland(ティンバランド)っていうプロデューサー達が好きで、その人達の楽曲で2000年代はやっぱり音数少なくて印象的なものが多かったんです。やっぱりそこは自分的には出していきたい部分なのでそうなったのかなと。

それは今後(の制作)もっていう形なんでしょうか。

今後もそうですね、そういう、どんだけできるかやってみたいですね。シンプルで印象的なものを作っていきたいですね。

今回制作にあたって、作詞Rowさん、マスタリングエンジニアで塩田 浩さん、っていう形で制作にあたっていたと思うんですけども。お二人に依頼する流れや制作模様もお聞かせ願えればなと。

そうですね。作詞に関しては…Row君はBIG BANG THEORYというユニットで活動しいて、(Red-Tさんが)東京に来た24歳の時から親交があるんです。
シンガーで歌も上手くて作詞も凄くいいなと思っていて、今までも一緒に何曲か作っているので、今回もお願いしました。

Red-Tさんも作詞はしますよね?

でもあんまり得意じゃないんですよ(笑)

そうなんですか!?(笑)
そこは信頼できるRowさんにお任せしたんですね。
塩田さんの方は?

塩田さんの方は、最近hip-hopで有名な舐達磨とか、気になった音源を誰がマスタリングしてるのかなって調べた時に塩田さんの名前を見て。ツイッターやられてたのでメールしたのかな?連絡してみた形ですね。

なるほど。もともと知っていたわけではなくて、自分の好みのマスタリングをしてくれる方を探して連絡したんですね。

やっぱり、ミックスまでは自分でやると仮定していたんですけど、最後の音ってやっぱり不安じゃないですか。そこはやっぱりプロに任せたいなって。

そこで今自分が気になる舐達磨さんとか音源で気になっているエンジニア(塩田さん)さんにお願いしたって流れなんですね。

そうですね。

マスタリングしていただくにあたってやりとりなどどうでしたか?

すごくはっきり言ってくれるのでよかったですね。

制作はスムーズに進みましたか?

1回マスタリングしたんですけど、持っていった最終マスターの音が自分全部エフェクト外して持っていってて(笑)。印象が違ってもう一回やってもらいましたね(笑)

なるほど(笑)

それでしっかり終わりました(笑)

 

自ら発信していくのが今のスタイルなのかなって

ツイッターなど見させていただいていていて、Spotifyでのマーケティングを様々行なっているようですが、お話お聞かせ願えますか?

英語にしたから上がるとかはなくて。外国の方にも聴いて欲しいなと思っているんですけど。見れるじゃないですかTuneCore(アナリティクス)って。現状1、2回(海外からの視聴が)しかないんですよ。やっていきたいんですけどね。どうやってやればいいかなっていう。

どこでも聴けるがゆえに、フックアップされなければ埋もれてしまうというか。

フックアップされる方法というのがちょっと。。自分のFacebookの友達とかから行けるかなって思ったんですけど、やっぱりそんなに再生してくれないですね。

今はやっぱりサブスクなどにアップしていることを元にキュレーションしてもらうとか、海外などではユーチューブチャンネルじゃないですけど、サブミッションメディアがすごく発展しているので、そこにサブミッションするとか。日本でもキュレーターにサブミッションしていくみたいな動きをしていくのがいいのかなという話も聞きますね。

色々教えてもらいたいですし、やりたいですね。

マーケティングの話になっちゃいますね(笑)
ずっと作編曲家として活動してきて、今ご自身の名義での1st singleという形になるんですか?

そうですね、初めて出しましたね。

このタイミングで1st singleを出すに至った経緯をお聞きしたいです。

26歳から作曲という形で自分の名前は出ていたんですが、最近になってきてコンペにも引っかからなくなってきて。選ばれる(形式)ばっかりだったんで、選ばれなくなってくると、やっぱりなんのために音楽やってるかわからなくなってくるんです。自分でどんどん発信していくっていうのが正しいのかなと思って始めました。
ちょっと遅いんですけどね(笑)

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<Music&Business Vol.1>
「補助金の前払い」で広がるアーティストの可能性
株式会社ペイノア

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ENHANCE JPが伝えたい情報の一つ、音楽への携わり方の多様化。

この「Music&Business」では音楽に関わる仕事、事業をされている人物へ突撃インタビューします。

音楽に携わった仕事がしたい方はもちろん、どんな仕事がしたいかはまだわからないけれど、音楽が大好きな方へ。

見えづらいだけで、たくさんの人、媒体、仕事が関わりあって成り立っている、進化している音楽事業を紹介することで、あなたと音楽の可能性を広げます。



初回となる今回は、昨年11月に日本から世界へ挑戦するアーティストを応援する補助金前払いサービスをローンチした株式会社ペイノア(以後PayNOAH) CEO 小林 秀さんに突撃。

PayNOAHのCEO以外にも三味線ロックバンドROAのギタリスト、CAMPFIREのプランナー、INDOR.のプロモーションマネージャー、etc…様々な方面から音楽に関わる小林さん。

多角的に音楽に携わっているプロにこれからの音楽事業、音楽との寄り添い方を教えていただきました。


「補助金の前払い」でひろがるアーティストの可能性


INDOR.のマーチもそうですしクラウドファンデングのCAMPFIREさんもそうですけど、音楽に関わる事業に数多く携わっていますよね。

今回は新型コロナウイルスによるイベントキャンセルの一時負担のサービスやTuneCore Japanさんとの共同の「行けんの!?UK!?」も含め、海外での活動の補助金前払いサービスを行うPayNOAH、CEO小林秀さんにインタビューさせていただきたいと思います。

まずはPayNOAHの事業内容についてお話を聞かせていただければと思います。


アーティスト、クリエイター、いろんな種類の人たちがいると思うのですが、そういう人たちが獲得できる補助金が何種類かあります。

その中でも一番申請しやすいのが、映像産業振興機構(以下、VIPO)という団体から出てるものがあり、基本的にはそれをメインとして補助金を獲得するというところに至っての申請書類の作成のお手伝いをさせていただいたりしています。

これをやり出すきっかけは、僕自身が津軽三味線が入ってるバンドをやっているアーティストということもあって、海外からの公演依頼も非常に多くあり、補助金使いながらいつも海外に行ってたのですが、申請自体はその頃から自分がやっていたので、自身にナレッジが貯まるじゃないですか?

打ち上げの場でも「なんで事務所に入ってる訳でもなく自分たちでマネジメントしているのに、そんなに海外に行けてお金はどうしてるの?」と聞かれる事も多くて。「補助金使いながら行ってるよ」と話をすると、「補助金って何?」というのがほとんどの人たちで、補助金があること自体は知ってるけど、まさか自分達が取れる対象だと思ってないようなアーティストばかりだったんですよ。


そうですよね。僕も、そもそもバンドで海外行くことに対して補助金ってでるんだっていう・・・


調べようと思ったのはやはり「三味線が入ってるバンド」をやってるっていうのが大きくて、日本の伝統芸能を海外に持っていくということに補助金って絶対にあるだろうなと思って検索してみたのが一番最初でしたね。

一番最初に見つけたのが国際交流基金という補助金で、年に2回申請できるのですが結果がでるのに4〜5ヶ月かかるので、そんな先のバンドの海外ツアーなんて決まってる事なんて無いに等しいのでバンド単位というよりターゲットが違う事業に向けてやってるんだろうなと思ってました。そんな時に色々調べて出てきたのが、VIPOが出してる補助金でした。
 
国際交流基金は年に2回しか申請できないのですが、VIPOの補助金申請は2週間に1回できて、申請した2週間後に結果が出るんですよ。
結果が不採択の場合には、その日中に修正して申請すれば、また2週間後に結果が出るタームなのですごく使い勝手がいいんです。

ですが、補助金は全部の事業の報告が終わった後じゃないとお金が貰えないんです。なので海外に行っても2〜3ヶ月はキャッシュが出っ放しなので、僕のバンドの様に7人メンバーに、PAなどのスタッフ含めて10人とかだと1週間ヨーロッパ行くのに300万円ほどかかるから、結局その手出しは自分達で負担しなくてはならない。折角採択もらうのが決まってるのであれば、その補助金が先に貰えたらもっと可能性って広がるのになーと漠然と考えていたんですよね。
 
打ち上げの場や、友達伝いで海外に行く知り合いの申請を手伝う中で、たくさん輪ができて、仲間もできたので、「補助金の前払い」ができたらもっと拡大するんだろうなって思ったタイミングで投資家と出会って、よっしゃこれでいけるわと。


問題が解決したと?


速攻ローンチさせました。

ホームページとかアーティストに合わせるコミュニケーション部分を作るのにちょっと時間はかかったんですけど、2〜3ヶ月で。構想から事業のビジネススキームを作るまでというのは今までやっていた事なのですぐできて、でもそれを最終的にユーザーとなるアーティストに伝えなきゃいけないという、ホームページやサービス内容をどうやって伝えるかみたいなところに時間がかかったという形で。割とやろうってなって資金ができてローンチするまでは時間がかからずできたかなと。


24時間で実現したコロナ関連サポートの裏側


今回の新型コロナウイルスの影響でのイベント中止・延期に対する一時負担の動きもそうですが、凄まじいスピード感だなと感じます。


そうですね、コロナの件に関してはもちろん仲間内もそうですし、自分で代表やってる会社がもう一個あるんですよ。


えー!まだあるんですか!?


そっちの会社はROAの事務所的な。


ウンウン。


兼、音楽制作受けたり映像制作受けたり、最近だとアイドルの楽曲やイベントの企画や制作をやったりしてる会社を設けてて。そっちでバタバタとイベントが倒れてて。


そうですよね。


そう、で、アイドルのイベントがキャンセルばかり出ちゃって、なんかやらなきゃなーって。アーティストに寄り添うサービスをやってる代表(CEO)としてなんかできたらなと。
 
そうこうしてたら夜中一時くらいにアーティストリレーション担当の木村から「なんかやりたいです」と(コロナの現状に)チャットが入って。イベント費用とか出せないんですかねと。そしてみんなで「やりたい、やろう!」と言って(笑)。
 
それでじゃあ、どういうスキームでやるんだとかって勿論なって、うちのボードメンバーの弁護士兼CFOの池田と、アドバイザーの高田にも連絡入れて。普段は僕が突拍子も無いことを言って、その二人で内容を精査するという座組でやってるんですけど。で、僕がこういうこと(一時負担)考えてるんですけどって話して、タイミングが重要だからすぐ出したいから話揉みたいと言って。

それでここの2人からは了承貰えてビジネス面はOKだと。ビジネス面がOKなので次は投資家に話をして、OKだと。というのをやってたら24時間以内にサービスローンチまで持っていけたみたいな感じでしたね。でも、本当にただやりたい!という突発的な部分が大きかったけど、やってよかったなというか。今40件くらい話が来ています。


はいはい。


金額で言ったら小さい規模から、数千万レベルで損害を被ってしまっている方からもお話いただいている状況で。今はヒアリングシートに状況を記載してもらっていて、これから審査を進めていくっていう状況です。



アーティストが世界へ漕ぎ出す「ノアの方舟」に


本当にPayNOAHさん事業っていうのはアーティストの活動のサポート事業というか、ファイナンスの部分で可能性を広げるという、今までありそうでなかったというか。

提示された時に「それ!欲しかった!」というサービスだと思うんですよ。
本当にアーティストに寄り添った事業だと思うんですが、事業をしていて喜びややりがいはどう言った部分になりますか?


それこそコロナの件は実際に審査などはこれからしていくっていう状況なので直接お客様からの声は聞けていないですが、補助金の申請に関しては、トータル100件くらい連絡が来ていて、僕からしたら海外でライブするようなバンドをやっているので、その100人っていうのはお客様でもあるけど「仲間」なんですよね。本当にこんなに海外でやりたい人がいたんだっていう。

もちろんその100件ある中で、友人や知っているアーティストもいるんですけど僕自身全く知らないアーティストも海外にはずっと行っていて。それで資金繰りに悩んでいて、補助金を使えるっていうのも初めて知りましたって言うので、面談をやったりとか、そういう人の話を聞けるというのがめちゃめちゃ会社としていい状況になっていて。

さっきも話に出たアーティストリレーション担当の木村も海外に行っているアーティストで、二人でよく話すのが、社名にある「ノアの方舟」じゃ無いですけど、仲間と一緒に海外へ向かうことが出来るというところは、いいところだねと常々話していて、海外に行って活動したい人がたくさんいることを知れたというところがこのサービスを初めてよかったところですかね。


時代性もあるかも知れないですよね。音源で言ったら日本にいながらにして全世界に向けて発信できますし、動画配信サービスもそうですし、サブスク、TuneCoreさんの動きなどもそうですが、さらにリアルと言うところをつけて行く。いわゆるライブしたり公演したりというところにフィットしているビジネスで、そのビジネス自体が喜びに直結すると言うのは聞けてよかったです。


新しい出会い、しかも根底にあるのは海外で活動したいという共通点がある人と出会えるって、やっぱりなかなかなくて、初めから海外でやりたいっていう人に会えるのはすごくいいです。


アーティストの才能と可能性が与信にかわる


ありがとうございます。逆に大変なことやしんどいことはなんですか?


そうですね…まぁでも、なんだろうなぁ大変なこと。。。。ありがたいことにお問い合わせなどたくさんいただいている状況なので、単純に事務的な部分?が大変なだけで、特に事業自体で大変なことは起きないようにビジネス部分は作ったので。
 
例えば、申請書類作りたいですってなったら、書かなきゃいけないことが約30項目くらいあるんですよ。選択式もあるんですけど、その30項目くらいを書くにあたってのなんとなくのテンプレートじゃ無いですけど、こんなアーティストだったらこんな見せ方をした方が通りやすいとか、ある程度フォーマットとして作ってしまっているので。
 
国内での活動は目立ったところは無いけど、海外では評価されているアーティストと、逆に海外出たことないけど、国内では抜群の成績があるアーティストでは、(申請で)アピールの仕方が全然違うとか、そういうところをしっかり固めてからビジネスに落とし込んだので、単純に申請まで持って行く事務的な作業が今は大変ですかね(笑)。


シンプルに量の問題ですね(笑)。


そう(笑)。そっから先、仕事の中での大変さは今のところ感じてないですね。


すごいですね(笑)。そもそもクライアントと言うかお客様の見ている方向が初めから同じと言うことが要因かも知れませんね。一つの同じチームと言うか。


本当にそんな感覚でやっていますね。


一番難しい同じ方向を向くというか、思考のすり合わせがほぼできた状態でスタートが切れるからこそ軋みや摩擦が起こりづらい環境なんですね。


そうですそうです(笑)。


「行けんの!?UK!?」もそうですが、新しい取り組みというか、今後こうしていくみたいな展望をお伺いしたいです。



今後の展望の話をすると、「行けんの!?UK!?」に関しては、TuneCoreさんとはこれが上手くいくようであれば今後も定期的にやっていきたいね、とは話しています。
 
今回のハイパージャパンに関しては、過去に僕が出演しているのもあり運営とは繋がりがあったので、そういう距離感があったからできたという部分もあります。
 
あとは海外のブッキングエージェントとパートナー契約を順次結ばせてもらっているのですが、今回と同じようなオーディションの座組で、海外のイベントにPayNOAHで1枠抑えて欲しい、ってできたら全く同じ座組でできるんですよね。
 
海外でのイベントに国内アーティストを連れていきながら、しっかり補助金を使って行っているんですよっていうところをしっかりアーティストに伝えるプロモーションをやろうとしています。

サービスに関しては、実は裏で大きく動いていて、今補助金の前払いサービスですが、次は「制作費の前払いサービス」というものをやる予定で動いています。
 
自分たちの身の回りにたくさんいると思うんですけど「こいつらかっこいい音源出してかっこいいMV出したら絶対売れる」っていうアーティストっていると思うんですよ。そういうアーティストもそうなんですけど、資金的に潤沢ではないと。資金さえあればいい音源を作ったり。


ステップを踏んで行けると。


そう、いいステップを踏んで行けるのにっていうアーティストっていると思うんですよ。じゃあシンプルにお金がないっていう時にとるアクションて普通、仕事をする、ももちろんそうなんですけど、銀行からお金を借りるというステップを踏むと思うんですね。

じゃあ個人事業主であったりとか、そうじゃない、言葉を選ばずいうとフリーターの方とかって、レコーディングしたいから銀行に100万貸してって言ったところで与信って通り辛い。

なんで通りにくいって、銀行の与信の対象になるものって、その人がどこに勤めてて、定職に就いて何年勤続してて、年収がいくらか、という情報。今度僕がやるサービスっていうのはそういうところで与信をかけるんじゃなくてアーティストの才能と可能性で与信をかけるんです。

例えば、過去に渋谷WWWをソールドアウトさせてますとか、再生回数このぐらい回ってますよとか、フォロワー数このぐらいいますとか。与信をかけるのに必要なデータって実は採れるものがいっぱいあって、そのアーティストは今どのぐらいのアーティストなのかっていうのはデジタル化が進んである程度可視化ができるといった状態です。そのあたりを考えながら現在次のサービスを開発しています。



アジアの音楽カルチャーを世界に届ける、『ONE ASIA』をテーマにしたプロジェクト『ENHANCE』について。

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